ホラーwebゲーム小説「根の国の挽歌」 スタート

浜辺の道を通っていつものように学校へ向かっていると、波打ち際に黒髪の綺麗な女子生徒が佇んでいた。
急に波の音が消えた。潮騒も、風の音も、遠くの喧騒まで、すべて――。
僕は呆然と立ち尽くした。

そして静寂の中、少女は振り向く。

腰まで届く長髪、身を包む古びた制服。
なにより息を呑むほど美しい顔が、立ち尽くす僕を釘付けにした。

なびいた長い髪が、女子生徒の顔を覆い隠す。次の瞬間――。

世界は音を取り戻した。
僕は全身から冷や汗が吹き出るのを感じた。視線の先にもう女子生徒は居なかった。
腹の底からわきあがってくる恐怖に押されるまま、僕は全力疾走で学校へ向かった。


>>学校へ
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# by sillin | 2005-06-23 16:43